20210405

DELMONACO ONESTRAPSHOES

 


DELMONACOのワンストラップシューズをこの度再販することが決まりましたので、少しブログでお知らせさせていただきます。

私がちょうど30歳くらいの時にDELMONACOはスタートしたのですが、その最初のデザインが男性の為のワンストラップシューズでした。(もう一つのデザイン、女性の為のオックスフォードシューズも想いが溢れてしまいますので別の機会に書こうと思います。)



最初の1足。型紙を一度切ってそれを無理やり靴にしました。いきなり裸足で履いて東羽衣の駅から南海本線に乗ったことを今でも思い出します。




その当時お作りさせていただいたお客様の靴。最初のものよりもソールにややボリュームがあります。パターンオーダーをしていた当時はこのバランスでお仕立てさせていただいていました。セクシー、、、



既成靴に転向し、昨年からお作りさせていただいている、大阪のブランド、BRUNABOINNE(ブルーナボイン)様とのダブルネームモデル。ベースにDELMONACOのワンストラップシューズを使いつつ、ラスト、ソール、マテリアルなど全てを新しくしています。独創的なお洋服を作り続けているブランドのデザイナーさんとの靴作りはとても刺激的でとても光栄でした。。こちらは現在もBRUNABOINNE様でご覧いただけます。



今回新たにDELMONACOからリリースする男性の為のワンストラップシューズです。パターンオーダーの時は絞ったラストに肉盛りをしつつドレスのディテールを込めてお仕立てしていたこともあり、色気があって素敵だな、と自画自賛します。新しく起こしたワンストラップシューズは対照的にボリュームのあるトウ、低めのヒール、ライニングは白に変えて、とても静か。。




そして男性の為のワンストラップシューズの再販のタイミングで女性の為のワンストラップシューズもリリースすることになりました。パターンオーダーの時は、途中から女性の方からお声がけいただくことが増えお仕立てさせていただいていたのですが、今回既成靴として初めて形にすることができました。男性に対してワンストラップシューズってちょっと違和感があっていいなと思うのですが、女性の為のワンストラップシューズってものすごく普通ですね、、、ただ女性の為のって言えるワンストラップシューズになったと思いますので是非お試しいただきたいと思います。




男性の為のワンストラップシューズと女性の為のワンストラップシューズは4/9~11のオープンアトリエよりご注文いただけます。(女性の為のオックスフォードシューズも!)初回は受注生産になります。(納期2カ月半程度)







全然関係ないのですが、大学時代オペラや映画を鑑賞するドイツ語の講師の方が運営するサークルにどっぷりつかっておりました。イタリアのヴェルディという作曲家のオペラが素人からして非常に心をつかまれておりました。滾っておりました。。その時ドイツ語の講師の方が日本酒を飲みながらヴェルディは全部同じだけど全部良いんだよなー、って言っていたのを大阪展を前日に控えたアトリエで思い出しました。全然関係ない。。作ってきたワンストラップシューズは全部良いのか分かりませんが全部好き。ということが言いたかっただけ。。。



20210404

たとえ傷ついたとしても

 



本日はレインでございます。朝から目前に迫った2021AW大阪展の準備を、、、東京展よりも重めなディスプレイになりました、重い、重いですよー、、、でも好ましい、好ましすぎます。!。東京展ではいつも同じお花屋さんでディスプレイ用のお花を買って飾ることにしていて、いつの間にかそれをできるだけきれいな状態で大阪に持ち帰るまでが展示会、みたいになっているので、今回も美しいバンダを最終の新幹線で持ち帰りました。。少ししおれてきているけれどそこがまた良かったり、、、


お花が枯れていくことと関係がないけどちょっと似ていて素敵だな、と思う靴を相方が履いていたので写真を撮ってみました。そしてブログに書くことにしました。もう生産は終了しているパンプスブーツというデザイン、カラーはゴールド×ブラック。足元に金色は少し抵抗があると思うけど、思うんだけど、、、、作っちゃいました。



(左)着用後(右)新品です、色も質感もだいぶ違ってきています、革は面白い。。







最初はパキッと硬そうだったゴールドの部分も履きこむことで金の泊が適度に取れてきて硬いんだか柔らかいんだか分からない不思議な佇まい。。




革が特に擦れたところは箔が完全に取れて下地のダークブラウンが出てきています。こういったところが素敵だなー、と思うところ。あとちょっと擦りすぎだなー、とも思います。。




こっち側はナイス擦れ具合。

革は傷がつくことはあまり良い事とされていないけど、このゴールドの靴は傷がつくことでより美しさが増している気がします、不思議です。何かに例えてみようと思ったのですが、全然思いつきません。。




くたびれた風にも見えるけど、良くなっているようにも見えるような、、、、パンプスブーツが残りわずかになってきていて、このまま思っていることを残さないままなくなるのはなんか嫌だなと思ったので書きました。相方が、私は先にあがりますネ、といってこの靴を履いて帰ろうとしていたので少し足元を撮らせてもらいました。











今日ソックスピンクやん!と思う私を後に彼女は帰っていきました。ちょっと派手だけど、ずっと素敵に馴染んでいく靴、あと少しだけございます。どうぞお試しください。






20210403

2021AW東京展




いつものギャラリーは都会のど真ん中で車の音がずっと聞こえるけどそれが心地よく聞こえるから不思議。中庭には緑があって鳥がいたりいなかったり、ついついのんびりしたくなる気持ちを抑えてディスプレイ。









フワッと気持ちのいい光が入ります














いつものデザインも少し違った風に見えます














男性の為のワンストラップシューズ。3年前同じギャラリーの隣のスペースでした東京での初めての個展でも出しました。右も左も分からない、というかミギとヒダリって?みたいな状態。。。










ピント合わず、、、




3年前の納品でうまくいかなかったお店の方が今回久しぶりにお越しくださって、
ちいっとばかし出会うのが早かったのかな、と笑ってから、また始めましょうか、と一言。




東京に来ても山手線は相変わらず品川から恵比寿までしか乗らないし、ご飯も同じ中華屋さん。ほとんど何も変わらないけど、少しずつ何かが変わっていくような、、、