20120930

この靴は靴の勉強を始めてまだ間もない頃に作りました。アッパーに大きな傷があったり、汗の痕がついていたりと、かなりお粗末な作りではあるのですが、がっついた感じが伝わってきてなかなか気に入っています。その当時はとにかくきれいな靴が作りたいと思っていたのでこの靴にも不満が一杯だったのですが、最近は手の温もりが感じられる靴に惹かれるようになってきたせいか一転良く見えるようになりました、同じ靴なのに不思議です。この靴みたいに手垢が付きすぎても良くないですが、手仕事でしか出せない雰囲気のある靴を作っていきたいです。

20120926




以前作ったアンクルブーツです。この靴は今まで作ってきた靴の中で一番迫力があるのではないかと思います。このようなパッと見目を引く靴を作るのは楽しいです、作るのは大変ですが。こちらのお客様は次もブーツをご注文いただきました、これに負けない濃い靴になりそうです。

20120923


今回はレディースの靴です。普段は紳士靴を作っていますが、レディースを作る事もあります。こちらのお客様は男性的な雰囲気の靴を作ってほしいという事でしたので、女性的な可愛らしさ、華奢さなどには目もくれず、しっかりとした作りを試みました。お客様のイメージに近い靴に仕上がったようで、喜んでいただくことができました。履き込む事でどんどん味がでてくる革なのでリペアで帰ってくるのが楽しみです。

20120921




以前ノルベジェーゼで紹介させていただいた靴が完成しました。とても体格のがっしりしたお客様なので、なるだけ重厚な底周りにしようと思い、2度目のダシ縫いもダブル(全周)にしました。ヒールはシームレス(縫い目なし)にしてカジュアルに偏り過ぎないようにしています。ノルベジェーゼの靴は一見キャラが強いので、履きずらそうと感じられるかもしれませんが、普通の紳士靴よりも装いを選ばないのでドレスにもカジュアルにもガンガン履いていただけます。アッパーの革は仕上げでより深みのある赤茶色にしたのでこれからの秋冬にぴったりだと思います。近々納品なのですがお客様に履いていただくのが今から楽しみです。

20120915



この靴は今作業中のノルベジェーゼという製法の靴です。私は手縫いの靴の雰囲気が好きなので、分かりやすく手縫いを感じられるこの製法が大好きです。画像はスクイ縫いとダシ縫いです、この後にもう1度ダシ縫いをするので合計3回縫いをかけることになります。よくお客様にこの製法をおすすめするのですが、縫いの多さに疲れ果て、作業半ばで放心状態になることもしばしばです、でも仕上がりがそんな苦労も吹き飛ばしてくれるので、ついつい同じ過ち?を繰り返してしまいます。恐るべしノルベジェーゼ。近々仕上がると思います、乞うご期待。

20120914


記念すべき投稿1足目は、先日納品したコブラヴァンプというデザインのローファーです。シンプルなデザインとコードヴァン特有の革感もありとても雰囲気のある靴になりました。この靴のお客様は私が誂えの仕事をし始めた時からご注文いただいている方で今回で5足目になります、独自の服飾哲学をお持ちで私にはない発想の靴をご注文いただけるので毎回楽しく作らせていただいてます。6足目のデザインは打ち合わせ中なのですがこれまた面白い靴になりそうです、そちらもまたアップしますね。


初投稿

はじめまして、注文靴のDelmonaco(デルモナコ)です。
モデルとモナコ公国を併せたような名前ですが元ネタはマリオ=デル=モナコというオペラ歌手です。すごく力強く適度に不器用な歌声が気に入り愛聴しているのですが、そんな魅力的な彼の歌声のように心に響く靴を作っていきたいと思っております、よろしくお願いします。