新作のロングウイングバックベルトです。画像は製品化の前に諸々のバランスを確認するためにずっと履いていた試作の靴。左右配色が違うのは1度に2パターン確認したかったから。。。
試作だとベルトは大分クタッとなりました。これはこれでいいけどもっとメダリオン(つま先の穴飾り)に張り合ってほしかったから、ライニングの革をヴァンプ、中敷きに使っている極厚のシュリンクレザーに変更しました。
配色やテクスチャーはスタイリングをイメージしてバランスをとったりは全然していなくて、どんな風に合わせるかは履いてからのお楽しみ、みたいになればいいなと思ってほとんど直観だけで作りました。
このデザインは名前の通り、ロングウイングチップをベースにしていて(アメリカの紳士靴の大好きなデザイン)、靴全体に穴飾りをちりばめるフルブローグ特有の魅力を少し違った形で表現できたらと思って、あえて踵が見えて涼し気なバックベルトに転用しています。
仕事でも最近ずっとこればっかり履いていました。
靴型を使って、ある程度足なりに作る靴の場合、踵のつかみ方は物凄く苦心する部分なんですが、このデザインだとピンポイントで肝心かなめの部分にフィットすることができるので、楽なのに脱げないという不思議現象が起きます。すごくずるいデザインだと思いました。
楽なのに、、、
脱げない、、、
black×purple
メダリオンの裏打ちとベルトを紫に、甲と中敷きにシュリンクレザーを。
好きや!!ってなるか、いやちょっとこれは、、、ってなるコンビネーションかなと思います。この紫は日本の伝統色の本紫を目指して作ってもらったヌメ革です。とても奇麗な色。
camel×purple
メダリオンの裏打ちとベルトを紫に、甲と中敷きにキャメルのシュリンクレザーを。ボトムの革の部分もそれにリンクしています。
好きです!!ってなるか、アリエナイ、、、ってなるかどっちかなコンビネーションだと思います。3つの中では1番クレイジーでしょうか。。。
あと、完成形ではベルトはクタッとなりません。。
black×black
ベルト、中敷きにシュリンクレザー、それ以外を黒のスムースレザーにしたもの。スムース部分がドレス的であること、黒で統一していることで、よりベルト、中敷きのシュリンクレザーのテクスチャーが映えます。
ヒール内側には釘を3本打ち込んでいます。多分履き手しか分からない。。
奇麗だったり、アメリカンだったり、日本の色だったり、ワイルドだったり、ハンドメイドだったりな靴に仕上がりました。
どうぞお楽しみください。