メンズパンプスをリリースしてから3年位した頃だったと思うのですが展示会シーズンでもなんでもない時に思い立ってメンズカンフーをリリースしました。最初は男性にエナメルの靴を履いて頂きたいという想いで仕立てていたのですが、素材のラムの輸入がストップしたこともあり2025SSからリニューアルして今の仕様で仕立てています。メンズパンプスを紳士の為のパンプスと呼ぶことに対してメンズカンフーは紳士の運動靴といったところでしょうか。
メンズパンプスのコンセプト「そこはかとない妖しさ」に対してメンズカンフーのコンセプトは「とにかく可愛げ」です。両方とも男性にとってとても大切な要素だと思っています。
日本では私の知る限りカンフーシューズのデザインは特に限定されておらずブランド、メーカーごとに解釈は様々です。デルモナコではカンフー=功夫する時に着るであろう道着の帯をサイドレースになぞらえました。実際に道着の帯をキュッと締めていただく様に靴紐を締めていただくと履き口が狭まって足が抜けにくくなるのでメンズパンプスよりもワンサイズアップで厚手のソックスまで合わせる靴としてもお楽しみいただけます。粘りも艶も抜群なマットな牛革はつま先の芯を軽くすることで履き込むことでよりクタッと足に寄り添ってくれます。
ブラックのヒールとアッパーがナチュラルのレザーソールをサンドしているところが何気にとても気に入っています。黒靴なのに重くない不思議なバランスです。
メンズカンフーもパンプスラストを使用しているので一般的なメンズの靴よりも捨て寸が短くなっているのですがそのジャストさとサイドレースの可愛らしさとナチュラルのソールが妙なる調和を引き起こしてしまっている説があります。ドレスのサイドレースをベースにカンフーという中国武術をモティーフとする西洋、東洋をルーツにしたデザインだからなのか和装にもテーラードにも好相性なシューズに仕上がっています。男は愛嬌カンフーシューズ。男はつらいよカンフーシューズ。



